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「特別」思想 [雑感]

日本に戻ってから朝日新聞の定期購読を再開した。なんだかんだと文句をいいながら、毎日けっこうじっくり読んでいるのだが、投書欄に載る投稿が60代以上と20代以下のものに偏っているのが、現代日本社会の一つの問題を反映していて、興味深くもあり、また憂鬱でもある。

そういった投書やらコラムの少なくないものに違和感を覚えるのは当然ではあるが、時々、未だに「日本語は世界有数の語彙が豊かな言語」(意)とか、「日本の素晴らしさ」みたいなことを言っているものをみると、なんでそんな発想になってしまうのか、なぜそんなものを掲載するのか理解に苦しむとともに、反駁したい衝動にかられる。

「これは特別なことだ」といった思い込みは、さまざまな形で表出される。

今朝の「声」欄には、「最近(日本の)列車内のマナーの苦情の投書が多いが、去年ドイツ旅行したときの列車内には声高に話す人や、まして宴会をする人なんていなかった。公共の場でのマナーが身に付いていてすばらしかった」といった意見が掲載されていたので、「それは単に滞在期間が短く、運がよかっただけよ」と大きな声で教えてあげたくなった。

私のドイツ滞在経験も微々たるものではあるが、ドイツ在住の人々の公共の場でのマナーが日本在住の人々に比べてよいとは絶対に言えない。

電車の中に限っても、ソーセージやチーズを出してきての計画的な宴会も、携帯使用自粛の車両(ドイツでは使用OKと使用自粛の車両が分かれている場合が多い)で大声で携帯に向かってしゃべっている人も見かけた。人の指定席にどっかりと座ったまま、言葉が通じない振りをしてどかない人もいれば、無理矢理に自転車をのせてくる人もいるし、昼間っから酒瓶片手に大きな音楽をかけて騒ぐ若者もいる。
加えて、ダイヤは守られないし、車両整備は行き届いていないし、落書きはひどいし、どちらがよいかと言えば、日本の列車の方がましだと思う人は私だけではないだろう。


同じ「声」欄には、スウェーデン在住の人からの「スウェーデンを理想郷扱いしないでほしい」という投書が載っていたが、本当にそのとおりなのだろう。

よそのことを全然知らないよりは少しでも知った方がよいはずだが、少し知ってわかったつもりになるのは全然知らないよりも危険なのかもしれない。

自分が「特別だ」と思ったことがらが本当に特別なのかは慎重に判断しなければならない。



ついでに、NHKの「すてきなにっぽん!」というのと、天声人語のレベルの低さもどうにかしてほしい。

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春子

朝日新聞は、ちょっと思想に偏りがあると言われていますが……

海外旅行で、良いところを見て、それをお手本に出来ればそれはそれで、良いんじゃないかと思いますが、ヨーロッパの人(というか白人社会ですか)がモラルが高いかというと、そうでもないのは六本木の外人さんたちを見ていればわかりそうなものなのにねぇ。
by 春子 (2010-07-22 00:49) 

青竹

おひさしぶりです!
現実世界のみならずネット上でもご無沙汰してしまってすみません。それなのにコメントしていただいて恐縮です。

思想のない報道は存在しないと思いますし、思想というのは偏っているものですから、そのこと自体は別にいいと思っています。別に毎日だって、産經だって、日経だって赤旗だって、思想は偏っているのでは?
むしろ、どんな思想であれ、なんらかの思想をしっかりと持ち、幅広い知識、綿密な調査をもとに全体を見た一貫性のある報道をする機関が少なすぎるのが問題だと思います。
by 青竹 (2010-07-22 20:12) 

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